消費者金融

上限金利引き下げ

2012年に施行された総量規制により、上限金利が18.0%に引き下げられました。この結果、消費者金融やサラ金業者といった金融業界の構造変化に強く影響を及ぼしました。

殊に、リスクの高い多重債務者へ融資をしている中小や準大手の消費者金融への影響は甚大といえるでしょう。また、上限金利が高い水準にあった時代、キャッシング会社は規制強化に先行する形で消費者に提示する金利を引き下げ、実質的に審査能力の無いサラリーマン金融を市場から退場させる機能を果たしていたのです。

しかし、昨今の上限金利の引き下げにより、上限金利と利息制限法で定める金利がほど同一となったのです。

上限金利の引き下げの歴史を考えると、一部の悪徳業者による取り立て行為に端を発し、それが社会現象となって金利規制が強化されてきたのですが、業務規制(取り立て行為に対する規制)の必要性と金利規制の効果が脈絡なく議論されてきた点も事実です。

悪質業者への影響

つまり、悪質な取り立て行為への処罰措置として金利規制が強化されることの弊害ともいえるでしょう。むしろ、悪質業者を排除するには、営業資格要件の厳格化や行為規制の強化といった措置のほうが有効であるかもしれません。

金利とは市場での需要と需給の関係で決められるものであり、市場が様々な経済状況によって日々変動することを考えれば、金利規制の影響について熟慮が必要であったことは明白です。